【連載】池悦子先生からのメッセージ 人生を輝かせるヒント〈今月のテーマ:自分らしい住まいの作り方〉 - even-if

【連載】池悦子先生からのメッセージ 人生を輝かせるヒント〈今月のテーマ:自分らしい住まいの作り方〉

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プレゼント

それぞれが持つセンスや感覚、考え方は、当然ながらファッションのみならず、その人が過ごす空間、すなわち住まいにも大きく表れます。家具などの大きなものから食器といった小さなものまで、何をどのように選ぶのか、室内のどこに飾るのか、そもそも空間全体をどのように彩るのか——そう、住まいは生き方そのもの。そこで、今回は少し視点を変え、池悦子先生の考える住まいづくりやインテリアの話を通じて、人生を充実させるヒントをお伝えします。

 

【読者プレゼント】
池悦子先生が書いた直筆色紙を1名様にプレゼントいたします。詳細は記事の最後をご覧ください。

池悦子プロフィール

池悦子先生の夏の装い

1970年から86年まで、宝飾品から家具・インテリア雑貨・紳士&婦人ファッションまでの、海外のラグジュアリーブランドを集積した高級専門店の営業企画室に勤務。1986年に部下と共に、株式会社アイアンドエムを設立。ハイグレードなライフスタイルを提唱し、執筆・講演・イベント企画・マーケティングなどの業務を遂行。2012年、大東文化大学書道研究所 書道教授者資格認定試験合格。漢字・仮名ともに『名誉成家』(最高位)取得。2014年から書道サロン『書便り俱楽部』主宰。本媒体のロゴも手がける。

今月のテーマ「どこにいても“自分らしい”空間に——池悦子流住まいの整え方」

好きな色をキーカラーに自分らしく彩る

ファッション同様、インテリアも私自身が好きなものを自由に組み合わせるのを基本としていますが、色使いをとても大事にしています。今の自宅は天井や壁のベースカラーを変えられないので、それをいかに“自分の空間”にするかが、住まいにおける私の課題でした。そこで、まず大きな絵を飾ることで壁面を“自分色”にアレンジ。玄関に一枚、リビングに一枚、それぞれ飾っていますが、玄関を入ってすぐ左の壁に立てかけているのは、135cm四方はある“赤い風”。それに合わせて赤の額装を施しています。一方、リビングにあるのは“若葉の香り”。こちらも100cmを超えるサイズで、玄関同様、緑の額装にして飾ることで壁面を私らしく彩ってくれています。余談ですが、テレビのコードもうまく隠してくれて一石二鳥なんですよ(笑)。

赤色や緑色は私の好きな色でインテリアではキーカラーとして使っていますが、このキーカラーというのは本当に大事。その色をアクセントにしていることでパワーをいただけるんです。対して、ソファやカーテンなど空間を大きく占めるアソートカラーはベーシックなベージュに。アソートカラーとキーカラーを上手に組み合わせることで、自分の好きな色が引き立ち、生きてくるのです。

飾る収納でいつも好きなものを感じられる空間に

絵のほかにも、飾る収納や見せる収納が好き。自分の好きなものや色はいつも目にして楽しみたいのです。例えば、岩田ガラスの飾皿。こちらも49×53cmと大ぶりで赤色が印象的な逸品です。ほかにも、いつも私を見守ってくれている1mほどの白い犬の置物、紀元前の地層から発掘された花瓶代わりの土器など、すべてが私と年月を経てヴィンテージになりました。ジャンクジュエリーも飾るといいアクセントになります。実は、野菜も“飾る”ことができ、キッチンでは、ハーブや色鮮やかな野菜を水に放ったりグラスに挿したりしておくことも。

また、以前、和室があった時には、明治時代に作られた和箪笥を2段に分けて横に並べ、帯を敷き、床の間に見立てて使っていました。夫のコレクションである刀を飾っていたこともありますが、和のものに和を組み合わせるだけでなく、アンティークのアール・デコのアイアンランプを置くととてもよく合い、モダンな雰囲気になったものです。

一見、違うものを組み合わせるのは難しく感じますが、和箪笥もアイアンのランプも共通しているのは、卓越した職人技が感じられること。元来、私は、古今東西を問わず職人の熟練した手仕事が息づくものに惹かれるのですが、そうした共通点を持つもの同士だからこそ違和感なく調和するのだと思います。

時代や地域、様式にこだわらない“池悦子スタイル”

好きなものを好きなように飾るのが私の流儀と申し上げましたが、その意味で、私のインテリアのスタイルを表現するならば“池悦子流”。北欧様式、フランス様式などひとつのスタイルにこだわらず、自分自身の好みにあったものをセレクトし、飾ることが何より楽しいのです。自分らしい空間をつくるためには、やはり自分自身の好みを把握すること、美意識をしっかり持つことに尽きます。これまでも何度かお伝えしてきましたが、ファッションもインテリアもすべて同じ。自分自身をよく知ることは、ご自身の人生を生きるという意味で本当に大事なことなのです。

今月の書『涼新た 思い出飾り ひとり笑む(池悦子)

池悦子先生の書

思い出の品を飾ることも立派なインテリアに

今回の書は「飾る」をキーワードに、一句詠んでみました。8月7日の立秋を過ぎても暑さの残る8月ですが、やがて虫の声が聞こえる晩夏になると、涼やかな秋の風が吹いてきます。そんな折に、楽しんだ夏の思い出の品々を飾り、その時の楽しさを心に浮かべると、心が和み笑顔になれる——そんな意味を込めています。

私は自分の好みだけで自由に飾ることができますが、もちろん、ご自分の好みだけでは統一できない場合もあるかと思います。もしご家族と一緒に暮らしているなら、家族を巻き込むことが大切。自分の好きなスタイルを表現しつつ、ご家族の趣味や感性も生かしてあげる心遣いをするといいのではないでしょうか。これはよくお子様がいる方にお伝えすることですが、例えば、お子様が描いた絵をただ壁に無造作に貼るのではなく額装して飾ってあげる。また、幼い頃に使っていたおもちゃを並べて飾ってみるといったように、“思い出を飾る”こともすてきなインテリアのアイデアだと思います。インテリアをきっかけに新しい話題が増え、ご家族間のコミュニケーションがより活発になれば、とてもうれしいことですよね。

飾るということは、決して難しいことではありません。また、すべてにお金をかけることも必要ありません。アイデアと少しの工夫を凝らすだけですてきなインテリアになることを、ぜひ覚えておいていただければと思います。

色紙プレゼント

池先生が書いた色紙を1名様にプレゼントいたします。

池悦子先生の書をプレゼント

応募期間

2022年8月7日(日)18:00 〜 2022年9月7日(水)17:59

応募規約にご同意いただいたうえで、応募フォームから必要事項ならびに本企画へのご感想やご意見を記入してご応募ください。

*応募いただいた時点で応募規約に同意したものとみなします。
*ご当選者の方は次回の記事内にて発表いたします。(お名前またはニックネームのみを掲載いたします)

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構成・取材・文/藤村仁美(vivace)

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