池悦子先生のココロに効くネット書道教室【第10回】
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日ごとに春が近づいてくる気配を感じる今日この頃、気分も自然と軽やかになってきます。書道サロン主宰の池悦子先生による今回の書は、そんな気持ちや雰囲気を表現。どのようなメッセージを込めたのかも含めて、映像とともにぜひお楽しみください。
【読者プレゼント】
池悦子先生が書いた『花』の直筆色紙を1名様にプレゼントいたします。詳細は記事の最後をご覧ください。
池 悦子
1970年から86年まで、宝飾品から家具・インテリア雑貨・紳士&婦人ファッションまでの、海外のラグジュアリーブランドを集積した高級専門店の営業企画室に勤務。1986年に部下と共に、株式会社アイアンドエムを設立。ハイグレードなライフスタイルを提唱し、執筆・講演・イベント企画・マーケティングなどの業務を遂行。2012年、大東文化大学書道研究所 書道教授者資格認定試験合格。漢字・仮名ともに『名誉成家』(最高位)取得。2014年から書道サロン『書便り俱楽部』主宰。本媒体のロゴも手がける。
今月の文字『花』
自然を愛でて五感を刺激する
ここにきて、再び家で過ごす時間が増えてきています。気軽に外へ出かけることができなくなると、つい内向きになり気持ちが沈みがちですが、そんな時こそ自然に触れると、その彩りや香りが五感を刺激し、心身のバランスを整えてくれるように感じます。『花鳥風月』『雪花風月』という言葉があるように、日本には、昔から自然を愛でる習慣があります。まもなくやってくる春は、花を愛でる季節。そして春を告げる花といえば桜。今年も残念ながら外でのお花見はできそうもありませんが、家の中でも桜を感じながら、例えば俳句や和歌に親しんでみるのも一興かと思います。彩ることにつながると思います。
欧州の春を告げる花・ミモザ
ヨーロッパでは、春を告げる花といえばミモザ。香りのよい明るく鮮やかな黄色の花は、フランスのグレーの空に華やぎをもたらす“冬の太陽”といわれることも。ミモザは“幸せの花”といわれており、イタリアでは、女性の社会参画を願う日として国連が定めた3月8日の『国際女性デー』は『ミモザの日』と呼ばれているそう。男性が、奥様や恋人に限らず自分にとって大切な女性に、日頃の感謝や尊敬の気持ちを込めてミモザをプレゼントするとのことですが、とてもすてきなイベントですよね。ぜひ日本でも広がってほしい習慣だと思います。
永遠はないからこそ今を大切に生きること
冒頭で、実際にお花見はできなくても、俳句や和歌に親しんでみるのも楽しいのではとご提案しましたが、実は、私の好きな句のひとつに「散る桜 残る桜も 散る桜」という良寛の句があります。つまり永遠のものなどないということですが、その潔さにとても惹かれます。今回は、その潔さをイメージし、花の一生を一文字で表現いたしました。つぼみから花を咲かせ、実らせ、やがて散っていくという流れを、最後の“はね”に向かって気持ちを込めて力強く書いています。永遠はないということは、今を大切に一生懸命過ごすことにつながります。自然を愛でることを通じて、皆さまそれぞれの日々を大切に感じられるようにとの想いも込めています。
【ファッションコラム】思い出の花であるミモザをイメージして
1996年から1997年にかけての頃と記憶していますが、2月の終わりにフランスのニースへ仕事で出かけた際、『バタイユ・ド・フルール』(花の戦争)というカーニバルを見たことがあります。道路を練り歩く山車からミモザなどのさまざまな花が投げられるのですが、花の香りで街中が満たされるとてもすてきなお祭りでした。その時から、私の中では春といえばミモザ。そして春になるとミモザの色である鮮やかな黄色の服を着たくなるのです。
今回は、柔らかな印象の『Donna Karan New York』のジャケットで、服でも春を表現してみました。
色紙プレゼント
池先生が書いた『花』の色紙を1名様にプレゼントいたします。
応募期間
2022年3月7日(月)〜2022年4月7日(木)
応募方法
応募規約にご同意いただいた上で、応募フォームから必要事項ならびに本企画へのご感想やご意見を記入してご応募ください。
*応募いただいた時点で応募規約に同意したものとみなします。
*ご当選者の方は次回の記事内にて発表いたします。(お名前またはニックネームのみを掲載いたします)
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構成・取材・文/藤村仁美(vivace)
〈前回までの記事はこちら〉
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