【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.16 2023年 水無月〉どうしてますか?つらーい『低気圧頭痛』 - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.16 2023年 水無月〉どうしてますか?つらーい『低気圧頭痛』

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春から夏へ移り変わる季節の狭間となる梅雨時期は、気圧の変化が多く体調も不安定になりがちです。どんな時に、どんな部分が不調になるのか、自分のウィークポイントを知り対処法をいくつか持っておくと安心なものです。そこで、今回の養生日記では、『低気圧頭痛』を抱えるフィッシュバーン真也子さんが実践する、おすすめケアをご紹介します。

フィッシュバーン真也子さんの養生茶屋日記

こんにちは、フィッシュバーンです。湿気や雨の多い季節になってきましたね。近隣の代々木公園では、雨露に濡れたバラがあちこちで咲き、雨の散歩もちょっと楽しくなります。

バラ

散歩といえば……先日の己巳の日、金運アップで名高い『蛇窪神社』まで足をのばしました。

蛇窪神社

張り切って金運向上をお願いしましたが、購入した白蛇のお守りにこんなことが書いてありました。

蛇窪神社のお守り

我欲はダメ、清浄な心で願わなきゃいけないんですね(笑)。この時は、我欲丸出しで拝んでしまったので、また改めて出直します。

さて、今回は、この鬱陶しい季節にありがちな低気圧頭痛との付き合い方をご紹介します。

『低気圧頭痛』おすすめ予防対策

天気が悪い日って、頭痛が起きたり、からだがだるくなったりしますよね。この不調、原因は自律神経の失調。

自律神経は気温や気圧の影響を受けやすく、脳の血管を収縮させるセロトニンという神経伝達物質の分泌量が不安定になります。それによって血管の膨張が起こり、頭痛が起こるという流れ。

私の場合、天気が悪くなりそうになると、ちょっとした予防対策をしてこの時期をやり過ごしています。

① フィーバーフューとマテをブレンドしたお茶を飲む

フィーバーフューとマテをブレンドしたお茶
右がフィーバーフュー。キク科のハーブで、古来から痛み止めとして使用されているハーブです。
左がマテ。爽やかな味のグリーンを使用。血管収縮に役立つカフェインがしっかり入ったハーブ。

フィーバーフューは、『パルテノリド』という成分が頭痛に効果があるのですが、たくさん入れると苦味が出るので、少なめに。

② 漢方薬「五苓散」を飲む

五苓散
『五苓散』は体内の水分調整をしてくれる漢方薬。むくみに効くといわれていますが、脳内の血流にも効果があるとされ、頭痛によく効きます。

『五苓散』は利尿作用のあるタクシャやブクリョウといった漢方の生薬が入っています。ツムラやクラシエといった大手漢方メーカーからも販売されており、薬局で手軽に購入可能です。

ひとたび頭痛が始まってしまうと、鎮痛剤を飲まずにはいられなくなってしまうので、これらを予防措置とし、できるだけ鎮痛剤を飲まないように心がけています。

雨の多いこの季節、天気予報をチェックし、低気圧が近づいているようなら前もって対策をしておくと、頭痛に襲われることなく過ごすことができます。

食生活や環境を整えて頭痛予防

血管の膨張を防ぐためには、体内の水分を排出する食べ物も効果的です。豆類、ウリ類、スイカ、カモミールティーなどがおすすめ。

つまり、頭痛を起こさないためには、体内の水分循環を促す利尿作用のあるものを摂取することがポイント。

また、この頭痛、低気圧だけでなく高湿度も影響しているといわれ、エアコンや除湿機で湿度を下げることも頭痛予防につながるといわれています。

最後に、もうひとつ大切なこと。それは、規則正しい生活を心がけてストレスを溜めず、自律神経を安定させることです。ストレスは頭痛の原因にもなりますから……。

そういえば、前述の『蛇窪神社』にこんな壷がありました。

蛇窪神社の愚痴壺

ストレスが溜まったら、この壺の蓋を開けて悩みを吐き出すんだそう。私がお参りした時も、参拝客の皆さんが壺の蓋を開けてのぞいていました。私は壺の中の愚痴が跳ね返ってきそうで開けませんでしたが……(笑)。

でも、神社にこういうものがあるということは、神様も「ストレスは吐き出しなさい」と言っているんですよね。

私はお茶屋の店主ですから、自律神経の安定には養生茶とおやつが必須。

だんで茶屋のみたらし団子
最近、『だんで茶屋』でお出ししている『柚子添えのみたらし団子』。

ストレスは食い気で解消です♪

皆様、この時期の低気圧頭痛、予防対策で上手に乗り越えてくださいね。

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

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