【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記 vol.4 水無月〉50代の女子大生ライフは『脳養生』が日課です - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記 vol.4 水無月〉50代の女子大生ライフは『脳養生』が日課です

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フリーランスのエディターであり、ハーブの専門家でもあるフィッシュバーン真也子さんによる連載コラム『フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ』。今回は、現在大学生でもあるフィッシュバーンさんの考える『脳養生』のお話。何歳になっても知的好奇心にあふれた暮らしを送るための養生のコツをお伝えします。

こんにちは、フィッシュバーンです。

6月といえば梅雨。紫陽花やクチナシの花が咲くすてきな季節なのですが、雨の日はなんとなく憂鬱だったり、いろいろ億劫になりますね。

我が家のクチナシの盆栽もかわいらしい花をつけています。

さて今月の養生ネタは、ネクストステージに向けて女子大生になった私が日課にしている、頭の働きをよくする『脳養生』のお話です。

子どもの頃から変わらぬ『住まい愛』

現在、自宅を改装して養生茶カフェを経営している私ですが、その人生は紆余曲折。

雑誌や書籍の編集やライティング、インテリアスタイリストを生業としていた時代が長いのですが、その仕事についたきっかけは、子どもの頃から住宅や雑貨、暮らしに関するものが大好物だったこと。小学生の時には、理想の家の間取りを描いたりする『住まい愛』の強い子どもでした。

短大卒業後は、インテリアスタイリストになるべくインテリア誌の編集部に入り、編集、ライティング、スタイリングを学び、大好きなインテリアの世界にどっぷり浸かっていました。

その後、諸事情ありファッション誌の編集者になりましたが、ファッション誌編集者時代も『住まい愛』は冷めず、自宅のリフォームやDIY、部屋のコーディネート、大家さん業を始めるなど、『住まい愛』をプライベートで発散。

Before> 古い狭小住宅を、自分でプランニングして賃貸するために購入。
After> 内外とも大幅にリフォーム。店舗と住居として現在賃貸中。

40代には、自宅の内装デザイン、住宅系エッセイを出版、フリーランスでインテリアやデコレーションのお仕事、大家さん業を拡大など、住宅や建築関係の仕事に就いてはいないものの、さまざまな事柄で『住まい愛』を満たせる環境になっていました。

自分でデザインしたバスルーム。機器や設備はすべて自分で選び、デザインしました。
「だんで茶屋」になる前のキッチン。好きな機器、IKEAの引き出し、タイル貼りはDIY。

ただ、自己流でやればやるほど「自分の知識はすべて独学、きちんとした知識が欲しい」という独学コンプレックスが高まり、人生のネクストステージに向け、このコンプレックスを解消する決意をしました。

女子大3年生に編入学、『脳養生』が必須の学生生活

息子の就職を機に、54歳で大学へ。『住居学』が学べる女子大の3年生に編入しました。ただ、仕事や暮らしとの両立を考えた結果、自分のペースで学べる通信制を選択。

初めは、この年から学んでどうするのか?勉強をこなしていけるのか?卒業できるのか?など、自分に対して多くの疑問がありました。

が、当初の不安をよそに、55歳の今年、なんとか3年生を無事に終えて4年生に。来年の春に向け、卒業と二級建築士等受験資格が得られそうな感じが見えてきました(まだ確定してませんが)。50代中年女子、やればできるもの、みたいです。

本棚に置ききれず、床に直置きの教科書や参考図書。妙に落ち着く「床でちんまり読書」スタイル。
明るいところで本を読んでいると、愛猫がちょいちょい様子見に…。

50代の女子大生ライフは、久々に頭をフル稼働させたため発熱(知恵熱?)したり、設計の課題に追い込まれ腱鞘炎が悪化したりなど、“中年”学生ならではの悩みを抱え、心身養生とは程遠いアップダウンのある日々。

特に、記憶力や理解力の衰えはひどく「なんとかせねば!」と、『脳養生』をするようになりました。

私の『脳養生』は4つ。

 1.8時間睡眠。どんなに追い込まれていても寝る。
 2.新しい知識を取り込み、感動する。脳と心を一緒に動かす
 3.腸活。第2の脳である腸の環境を整える。
 4.散歩。緑の中を歩いて切り替えをする。

これが正解といえるかはわかりませんが、数十年勉強から遠ざかっていたにもかかわらず、この1年レポートや課題、試験を滞ることなくクリアできたのは、この習慣が役に立ったからだと思っています。

脳は、オンオフをはっきりさせることで、活性化し鍛えられるそうです。元々の頭自体(地頭)はよくなることはないと思うのですが(笑)、脳のパフォーマンスをあげることはそこそこできている気がします。

卒業まであと数ヶ月、『脳養生』を続け、ネクストステージに向けて頑張ります。

フィッシュバーン真也子プロフィール画像

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

【バックナンバー】これまでの記事はこちら

養生茶屋日記 vol.1 弥生〉自分なりの『養生』を見つけよう
養生茶屋日記 vol.2 卯月〉『良い気』を取り込んで、春の揺らぎを乗り切ろう
養生茶屋日記 vol.3 皐月〉軽井沢&北軽井沢で『呼吸養生』をしてきました