【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記 vol.3 皐月〉軽井沢&北軽井沢で『呼吸養生』をしてきました - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記 vol.3 皐月〉軽井沢&北軽井沢で『呼吸養生』をしてきました

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フリーランスのエディターであり、ハーブの専門家でもあるフィッシュバーン真也子さんによる連載コラム『フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ』。今回は、養生の中でも呼吸に注目。冬から春に移り変わる、季節が入り混じった軽井沢&北軽井沢を訪れ、リフレッシュしながら感じたことや『呼吸養生』の大切さなどをお伝えします。

こんにちは、フィッシュバーンです。

新緑の季節になりましたね。近所の公園も太陽と緑が目に眩しく、お散歩も気持ちがいい季節。

私は、年に数回ほど友人の住む軽井沢を訪れます。緑いっぱいの軽井沢は、自然の中にありながら、田舎すぎず都会すぎず、といった感。採れたて野菜や果物が美味しく、ちょこっとリフレッシュするには最適な場所です。

先日、軽井沢の北、鬼押し出しや浅間山のある北軽井沢にも足をのばしてみました。

北軽井沢は、軽井沢よりも標高が高いので、5月頃でも日によっては肌寒く、雪が残っていることもあります。

北軽井沢の一本道。道にはまだ雪が残っています。

今回のフィッシュバーン流養生は、そんな美しい避暑地の軽井沢と春の雪が残る北軽井沢でのお話です。

緑と花を楽しむ「軽井沢レイクガーデン」へ

毎年、5月くらいから夏にかけて、軽井沢のレイクガーデンへたびたび足を運びます。

2021年5月に訪れた時の写真。緑にあふれたすてきなお庭です。息子と私(メガネなし)の親子ショット。

さまざまな種類のバラで有名なガーデンですが、それ以外にもラベンダー、桜、宿根草、クレマチス、ネモフィラ、スイレンなどなど、たくさんの花や木々が植えられています。小さな湖もあり、湖のほとりを散策しながら、草花観賞ができるんですね。

ネモフィラと奥に広がる湖
ローズがすてきなパーゴラ
イングリッシュガーデンとコテージレストラン

このお庭では、5月頃からさまざまなバラが咲き始めるのですが、ガーデン内はあらゆるバラの香りが漂い、そこにいるだけでアロマ効果は絶大。

バラの香りは、脳下垂体を刺激し、憂鬱や落ち込みを和らげてくれる効果があります。香りの効果も素晴らしいけれど、人間の脳も素晴らしい。

私もここでは、香りをたくさん感じようと、自然と鼻から大きな呼吸をします。これがまた、呼吸器系にとってもいい作用。

心にやさしく、目に美しく、鼻にも心地よい。そして脳には刺激、呼吸に健やか……と、さまざまな花の咲くガーデンは、最強の心身養生スポットと言えますね。

標高の高い北軽井沢には、春の雪が……

さて、次は、軽井沢から少し北に上った北軽井沢のお話です。

軽井沢在住の友人が、より一層の自然と静けさを求め北軽井沢に別荘を買いました。

友人によれば……最近の軽井沢は、コロナの影響で東京からの移住者が倍増。多くの森が宅地化しており、まるで東京にいるような気分になるんだとか。

そんな話を聞いていたので、緑の森の中のポツンと一軒家を想像しながら、早速、お宅拝見のため北軽井沢へ。

そして友人宅に到着。

雪の中の友人宅は、かなり立派なログハウス。現在一部を貸別荘にするため改装中。

びっくりです……周囲は一面の深い雪、そして、雪に埋もれる友人宅。お庭もあるらしいのですが、全貌は全く見えず。

玄関先にも雪が積もり、中に入るのも一苦労でした(笑)。

この時、すでに時は4月。聞けば、今年は珍しく4月に入って軽井沢周辺で大雪が降り、北軽井沢は標高が高いため、こんなに積もってしまったんだそう。

ただ、このドカ雪も、気温の上昇とともに、GWあたりにはほとんど解けてしまうとか。

思いがけず、キラキラ輝く春の雪には出会えたものの、新緑の森は見られず残念。

でも……せっかく北軽井沢まで来て、春の雪だけで帰るのは物足りないですよね。こういう時こそ、おばちゃんの“せっかく根性”発揮です。

「せっかく北軽井沢でも来たんだし、どこか近隣のおすすめは?」としつこく聞く私に、友人が、ちょっと“通”な大人のバケーションスポットを教えてくれました。

浅間山を一望できるヴィラ、ダイニング、天空スパのある『あさま空山望
宿泊客以外でも利用が可能なダイニングや天空スパがあり、日帰り入浴も可能。

GWや夏休み、静かに過ごすならこんなヴィラがすてき。天空スパは、きっと満天の星も見られるのでしょうね。

そして、『あさま空山望』のお隣には、こじんまりとしたコテージが立ち並ぶキャンプサイトがありました。とってもおしゃれなコテージで、静かな大人キャンプや流行のソロキャンプによさげです。

雪の中で、キャンプ場のコテージを見学する私。自然との共存がテーマの大人のキャンプ場『outsideBASE

この時は雪に埋もれていましたが、この周辺は浅間山と大きな空に囲まれたパノラミックな眺望が魅力。きっと、GWあたりには新緑が一気に芽吹き、すてきな森と山々が広がるのでしょう。

なんだか、北軽井沢の自然を前に、縮こまっていた背中がぐーんと伸びるような感覚。

そして気づけば、自然に大きく深呼吸……春の雪が解け始めていたせいか、空気が水々しく、すごく気持ちいい。

日々、忙しくバタバタしていると、知らないうちに呼吸って浅くなっているんですよね。

呼吸が浅いと毛細血管内の空気が不足し、脳や臓器、筋肉などの機能が低下します。やはり、しっかりとした深い呼吸が健康維持には大切。

軽井沢のガーデン、北軽井沢の広い空と山、どちらも自然がいっぱいの空間でたっぷりと深呼吸をし、かなり養生できた気がします。

やはり、養生にはすてきな空間が大事です。皆さまも、いい空間で大きな深呼吸、たっぷりしてみてくださいね。

フィッシュバーン真也子プロフィール画像

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

【バックナンバー】これまでの記事はこちら

養生茶屋日記 vol.1 弥生〉自分なりの『養生』を見つけよう
養生茶屋日記 vol.2 卯月〉『良い気』を取り込んで、春の揺らぎを乗り切ろう