【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.12 2023年 如月〉養生の王道『温浴』、伊香保温泉に行ってきました - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.12 2023年 如月〉養生の王道『温浴』、伊香保温泉に行ってきました

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早いもので、新年も1カ月が過ぎようとしています。仕事にプライベートにすでに慌ただしく過ごしているという人も多いのでは。前向きな気持ちとは裏腹に、疲れが澱のようにからだや心に溜まってしまっていませんか。そんな時は『養生』の出番!そこで、2023年最初の『養生』は、王道中の王道・温泉養生のお話。フィッシュバーン流の温泉の楽しみ方を紹介します。

こんにちは、フィッシュバーンです。皆様、お正月はゆっくりされましたか?

我が『だんで茶屋』は代々木八幡宮のお隣、初詣のお客様のために元旦から営業しました。
たくさんのお客様に養生茶を飲んでいただきましたが、私は新年から養生とは程遠く、すっかりクタクタ。

養生茶を飲んでも取れない疲労が溜まってしまいました……。

疲労回復のため真冬の伊香保温泉へ

正月営業を終え、筋肉や関節疲労をなんとかしようとサクッと伊香保温泉へ。辺りは雪が残り、パラパラとした粉雪もチラつく寒い日。

伊香保のお湯は、茶褐色の『黄金の湯』と、無色透明の『白銀の湯』の2種類あり、今回は筋肉疲労回復がメインのため、神経痛、筋肉痛、関節のこわばりなどに効く『黄金の湯』の露天風呂へ。このお湯は飲湯もできます。

あえて、設置された年季入りまくりのカップでこのお湯を飲んでみました(笑)。味は鉄。かなり不味い。からだにいいようですが、だめです、一口以上は飲めません。

自分の体調にあった効能のお湯で養生

さて、気を取り直して、目的の露天風呂へ……。

飲湯はきびしかった茶褐色のお湯、お風呂としては素晴らしかった~。最高。肌にしっとり、痺れていた手先や固まっていた筋肉や関節にじわじわと血が通っていく感覚。

ここ10年、手首やひじに問題を抱えて生きている私にとって、温浴効果は身をもって感じています。伊香保の硫酸塩泉は、私のトラブルに効く温泉なんですよね。

更年期が始まり、女性ホルモンの分泌が低下している時期に、養生をせず無理してからだを酷使したせいで、一時的な不調が慢性的なものへと化してしまいました。今や、完治を目指すことは難しく、ぼちぼち養生をしつつ付き合っていくしかない状態。そんな私のからだにとって、自分にあった温泉での温浴は最適な養生です。

伊香保の街はあちこちにレトロな雰囲気が漂っており、懐かしい空気感を体験できました。

街中に溢れるお湯を見つけるたびに、手を温めて歩いてみたり……。

最後に。やはり温泉地といえばお土産。いろいろ買い込んできました。

あんぱん、饅頭、羊羹、甘納豆……甘いもの買いすぎ(笑)。

「いい温泉で温浴」が毎日できる場所で養生暮らしをしたい……これ、養生茶屋店主である私の夢。いつかかなうといいなぁ。

注意:「温浴」は体が温まり、大抵の方の養生になりますが『温泉』には禁忌があります。それぞれの方の体調によりますので、からだに問題のある方は各温泉の禁忌を確認の上、温泉養生してください。

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

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