【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.5文月〉「夏の冷え」にご用心、夏の温活養生術 - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.5文月〉「夏の冷え」にご用心、夏の温活養生術

Posted on.

湿度も気温も高まるこの季節。暑さ対策ばかりに気を取られますが、実は、知らずにからだが冷えていることが多いのをご存知ですか。フリーランスのエディターで、ハーブの専門家でもあるフィッシュバーン真也子さんによる今回の『養生』は、そんな夏の冷えに関する話題。自分のからだと向き合いながらの、上手な夏の温活術をご紹介します。

こんにちは、フィッシュバーンです。

夏ですねー。アイス、かき氷、素麺、ざるそば……冷たいものがとってもおいしく感じる季節になりました。

大好きな「果樹園リーベル」のメロンパフェ。

冷たい素麺もパフェも大好きな私ですが、実は胃腸が弱く、調子に乗って冷たいものばかり食べていると、胃が冷えてしまい、すぐに胃痛や便秘になります。

そのうえ、エアコンの効いた室内で一日中仕事をしていることが多いので、からだはすっかり冷え切ってしまい、肩こりや頭痛も発症しがち。

これが『夏の冷え』ですね。

『夏の冷え』の解消法は、からだの表面ではなく、芯を温めること。今月は、暑い夏に適した温活養生をお話していきます。

冷たい飲み物は要注意、ハーブでお手製温活ドリンク

ベランダで育てているハーブの中に『ネトル』というイラクサ科の植物があります。

ネトルの葉を物色中の私。ネトルは丈夫なので、刈り取ってもすぐ生えてきます。

フラボノイド、クロロフィル、鉄分など、多くのビタミンやミネラルを含むハーブなのですが、その効能は血液を浄化したり、アレルギー疾患を和らげたりする作用、血流改善効果など。血行がよくなり、代謝が上がる、つまり、ネトルは温活につながる優秀ハーブなのです。

私の場合、通常は乾燥したネトルをお茶として緑茶などとブレンドして飲んでいますが、温活養生を意識する場合、イソフラボンを含む豆乳と合わせて飲むと、より効果的です。

ブレンダーで、豆乳、ドライネトル、抹茶をミックス。
抹茶豆乳ネトルドリンクの完成。ハチミツとともに。

ハチミツを加えると、とっても飲みやすくなります。

温活養生ドリンクなので、ホット、もしくは、氷は入れずに常温で飲んでくださいね。

夏は、ジンジャーのように一気にポーッとからだが熱くなるようなハーブより、血液の巡りをよくし、じんわりと代謝を上げてからだを温めてくれるネトルのようなハーブがおすすめです。

セルフお灸でピンポイントに温める

40代後半から始まった更年期、手首の腱鞘炎に悩まされました。更年期はもう終えてしまった感ですが、腱鞘炎は未だ治らず、無理をしたり、冷えたりすると、親指の付け根や手首がミシミシと痛みます。

そんな時は、セルフお灸。最近は、さまざまなタイプが売られていて、好みに合わせたお灸ができます。

「せんねん灸」の大ファン。いろいろなタイプを常備しています。

使用状態はこんな感じ。

火を付け、煙のでるベーシックなタイプ。結構家中匂いますが、効きます。
火を付けても、煙がでないタイプ。煙がでないので、匂いもこもりません。
貼るカイロのような、シールを剥がすと温かくなるタイプ。もぐさが中に入っています。

お灸は、痛みのあるところやツボをピンポイントで刺激して温めてくれます。私の腱鞘炎も、温めることでリンパが流れ、痛みが和らぎます。エアコンでの冷えで足がだるい時なども、ふくらはぎや足先にお灸をすると、とっても楽になります。

オープントゥソックスがお気に入り

胃腸は冷えても、足は冷えず、夏はいつも素足でいる暑がりの私。その姿を見た友人が「いくら暑がりでも素足は冷えるからよくない」とプレゼントしてくれたのがこのソックス。

つま先がなく、くるぶしもカバーしないので、すごく涼しい。

足の指が蒸れることなく、かかとはしっかり保護。「なかなかいいかも」と素足ライフを卒業してオープントゥソックスを愛用し始めたところ、一日の終わりの足のだるさがなくなっていることに気づきました。暑いと感じて、常に素足でいましたが、どうやら冷えによる足のだるさだったみたいです…。

暑いけど冷えてる、って不思議な現象ですけど、『夏の冷え』って、こんな風に気づきにくいものなのでしょうね。

皆さまも、からだの芯を温める夏の温活で、養生なさってくださいね。

フィッシュバーン真也子プロフィール画像

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

【バックナンバー】これまでの記事はこちら

養生茶屋日記 vol.1 弥生〉自分なりの『養生』を見つけよう
養生茶屋日記 vol.2 卯月〉『良い気』を取り込んで、春の揺らぎを乗り切ろう
養生茶屋日記 vol.3 皐月〉軽井沢&北軽井沢で『呼吸養生』をしてきました
養生茶屋日記 vol.4 水無月〉50代の女子大生ライフは『脳養生』が日課です