【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.15 2023年 皐月〉オンラインが主流の中で大切にしたいもの - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.15 2023年 皐月〉オンラインが主流の中で大切にしたいもの

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緑が美しく、過ごしやすい季節になりました。陽気に誘われるように、何かに挑戦したい……という気持ちが湧き上がってくる時期でもあります。運動系からお稽古ごとまでジャンルはさまざまかと思いますが、昨今は、オンラインで受けられるレッスンもたくさんあります。そこで、今月の養生日記は、オンラインとオフラインのバランスについて。オンラインの便利さとオフラインの大切さを、フィッシュバーン真也子さんの実体験をもとにお届けします。

フィッシュバーン真也子さんの養生日記

こんにちは、フィッシュバーンです。あっという間に桜も散り、若葉の季節。

抹茶のロールケーキ

我が『だんで茶屋』でも、季節に合わせて抹茶のロールケーキを作ってみました。青えんどう豆や白花豆の甘納豆を入れて彩りよく……オリジナルの養生茶とよく合います。

オンラインで学ぶ大学院へ入学

前回、大学卒業の話を書きましたが、この4月から晴れて大学院生となりました。京都芸術大学の通信制大学院で、すべてオンラインで学びます。社会人が学びやすいシステムになっているので、基本年齢層も高め。

初回は先生方によるガイダンス。これは、対面とオンライン、両方のスタイルで行われました。京都にある大学院なのですが、東京の外苑にも校舎があり、私は対面で参加。

専攻はコミュニケーションデザイン領域の空間デザイン分野を選択し、大学で学んだ建築の延長線上にある研究となります。

当初は建築士の資格を取ろうかなと思っていたのですが、「もっと学びたい病」に侵されてしまった今、資格よりも自分自身の「学び欲」を突き詰めてみることにしました。

バブル期育ちのせいか、あらゆる意味で強欲(笑)。

大学院の授業はオンラインなので、通学もなく朝から椅子に座っている時間が非常に長くなります。意識的に筋肉や腱のストレッチをしないと、午後には頭痛、手足や背中の痛みに襲われることも……。

入学して間もないものの、すでに「中年からの勉強は、細かなからだのケアが必要だなぁ」と実感。オンラインで学べることはありがたいものの、その弊害は「動かざること山の如し」状態になってしまうこと。気をつけないとお尻が四角くなりますね……。

簡単&効果大のヨガ動画でストレッチ

座りっぱなしのからだを整えるため、整体かジムに通おうと悩んでいたところ、ある動画を見つけました。『B-LIFE』というヨガサイトのYouTube動画。

初級者用から上級者用までいろいろな動画があるのですが、私はもっぱら肩、背中のほぐしや足腰のトレーニングの動画を利用。このヨガ動画、無理のないゆっくりな動作で、とってもわかりやすい。そして、インストラクターのMarikoさんという方が美しい……YouTubeでも人気の動画です。

ちょっと疲れたなと感じた時に、動画を見ながら10分程度ストレッチ。簡単で効果テキメンなので、『からだ養生』のお世話になっています。

このオンライン養生スタイル、通う時間もコストもかからず、いいことずくめ。コロナをきっかけに普及した“なんでもオンライン”スタイルですが、おうち好きの私にとっては最高。この流れ、進化しつつ続いてほしいです。

オンライン時代だからこそ大事にしたい

学びと養生のほかにも、さまざまなシーンでオンラインを取り入れている私ですが、オフライン、つまり対面で行うことに関しては、あえてアナログで、手仕事や人とのコミュニケーションを大切にしています。

週末営業している我が『だんで茶屋』はその例。おやつ作り、自家ブレンドの養生茶、店作りやロゴデザインなど、すべてワンオペで手作り。ホールもキッチンも一人。アナログ感満載です(笑)。

だんで茶屋の養生茶づくり
だんで茶屋のおやつづくり

お店では、一人ひとりのお客様が話すさまざまなことを直に聞き、それによって心が動かされたり、話を面白く思ったりすることで、日々私自身の人生が豊かになっていると感じます。私の一番の養生は、このオンラインとオフラインのバランスかもしれません。

これって対面だからこその醍醐味。いい空間での食事や会話、その空気感は、オンラインでは味わえないもの。これからも便利なオンライン、リアリティのあるオフライン、どちらも取り入れて偏りのない暮らしを送りたいものです。

だんで茶屋の看板猫・祭ちゃん

『だんで茶屋』の看板猫、祭ちゃんのバランス感、これもかなり見習いたい(笑)。

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

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