【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.7長月〉心身養生の極み、秩父の三峯神社へ一日詣 - even-if

【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記vol.7長月〉心身養生の極み、秩父の三峯神社へ一日詣

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肌を撫でる風に、心なしか秋らしさを感じるこの頃。暑さも一段落した今、自然豊かで穏やかに過ごせる場所へ足を伸ばしてみるのも、心とからだの養生にはおすすめです。そこで今回は、フィッシュバーン真也子さんの『三峯神社』詣のお話。本来は、自分で場の空気を体感するのが一番ですが、まずは間接的に“いい気”をいただいてしまいましょう。

こんにちは、フィッシュバーンです。

先日、『PLAN 75』という倍賞千恵子さん主演の映画を観てきました。高齢者が自分の命の期限を選べるという深く考えさせられるストーリー。

ストーリーもなかなかですが、なんといっても倍賞千恵子さんの演技や佇まいに感動。彼女の声は、寅さんの妹「さくら」の頃と変わらず澄んでいて、耳触りよく、年齢を全く感じさせない美しい響きでした。

声も年をとる人が多い中、若々しい声って素晴らしいことですよね。声のエイジング対策、ちょっと調べたくなりました。

三峯神社で大人の夏休みを満喫

さて。

7月いっぱいは大学の課題や試験に追われていましたが、8月1日、ポッカリとスケジュールがあいたので、自分的に夏休みを取ることにしました。

吉方位や日にちを検討し、どこに行くか考えた結果、ちょうど一日ということもあり、秩父の三峯神社へお詣りすることに。イザナギノミコトとイザナミノミコトが祀られ、ヤマトタケルが創始したとされている霊験あらたかな神社です。

その日、東京は朝から酷暑。朝8時に渋谷周辺を出発し、山道をぐいぐい運転して、三峯神社の駐車場にたどり着いたのが11時。なかなか遠いですね。

山深い秩父、それも標高1100mの地にあるので、とっても涼しい。そして、漂う空気が柔らかい。空気を柔らかく感じる神社は、わたし的に自分と相性がいいと思っています。時にはピリピリと厳しい空気の神社もありますから。

まずお迎えしてくださるのは、御眷属のオオカミ様。色は白です。
この有名な三ツ鳥居は、高天原の次に生まれた3柱の神様を表しているんだとか。中央、左、右、そして中央、と鳥居の正式なくぐり方があるようですが、すっかり忘れて真ん中ドーンとくぐってしまいました。
そして、極彩色の隋神門をすぎると、見事な杉の大木の森。
夫婦杉もスケールが大きい。この辺から、空気がホワホワとまとわりついて包まれるような感覚(←超個人的な感想です)。

本殿にお参りし、その後ご祈祷の申し込み。ご祈祷内容は内緒ということで……。

本当は、皆さん敷石の龍神さまを拝むようなのですが、ここの空気に圧倒されて、忘れてしまいました……とほほ。

そのうえ、サンダルをはいて来てしまったため、山の上にある奥宮に登ることができず、今回はいろいろ失敗です。

御眷属拝借が今回の自分的ミッション

個人的に、この神社ならではだなぁ、と思っていることは、御眷属のオオカミ様を一年間拝借して、盗難避け、火災避けなど、災難から守っていただく、というお札があること。

人生において、災難を除けるって幸せに暮らすことができる条件の一つですよね。今回、このお札をいただき、オオカミ様を一緒に連れて帰ってきました。目には見えないけれど、オオカミ様が守ってくれてると思うとなんだかすごく心強い(笑)。

そのほか、神社内では、カフェでお茶を飲んだり、散策したり。神社内で3~4時間ほど過ごして、心もからだもたっぷりと養生した後、帰路へ。

元気になったせいか、帰りの運転が楽々でした。

帰宅後、早速お札をお祀りして、オオカミ様に「よくぞいらっしゃいました」とご挨拶し、今回のミッションコンプリート。

この日から、毎日お水とお米をお供えし、守っていただいています。御眷属拝借のお札は、一年後に必ずお返しに行かなければいけないので、また、来年も秩父の山へ向かいます。

遠いけれど、まさに神域と感じられる場所。ここで過ごすひと時は、まさに心身養生の極み、そんな風に感じられる神社でした。

次に伺うときは、鳥居もちゃんとくぐり、龍神様も見て、奥宮にもお参りしなきゃですね。

フィッシュバーン真也子プロフィール画像

フィッシュバーン真也子

養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。

〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275

構成・写真・文/フィッシュバーン真也子

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