【年末特別編】新しい年に向けて、未来を楽しみにできるよう心を整えたいです。どうしたらいい？「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.10

【プロフィール】のぐちこうしん

鑑定歴35年。数々の女性誌やテレビなどで活躍しているほか、占術家からの信頼を集める占術家としても知られている。インスピレーションを中心とし、タロットカード、西洋占星術、カバラ、四柱推命、風水、姓名判断、手相などさまざまな占術に精通している。

今回のキーワード「自身の足もとを見つめ直す」

今回のお悩み「2022年をどのような気持ちで迎えればいいか」

コロナ禍となって1年半以上が過ぎました。ワクチン接種も2回終え、できる限りの防疫も心がけながら、毎日「かかりませんように」と祈る気持ちで過ごしています。一体、いつになったら安心して旅行に行けるのだろう……コロナで恋愛もできやしない……（これはコロナのせいだけじゃない笑）。コロナになって、自分がこんなにも神経質な人間だったのか？と思いました。親友も私のコロナに対しての過敏な様子に驚くほどで、そんな自分に疲れてもいます。これがあと何年続くのだろう……人生において大切な時間のことを考えると、2022年をどのような気持ちで迎えればいいのか……新しい年に向けて、未来を楽しみにできるよう心を整えていきたいと思っています。アドバイスよろしくお願いいたします。（東京都・コアラコアラ）

のぐち先生からのお答え

不安な時には足もとを確かめる

このご相談者に限らず、今、強い不安を抱いている方も多いと思います。個人の力が及ばない状況に、どうしたらいいのかわからずに過ごすのは苦しいものです。長年の不景気に加えて、いつ収束するか分からないコロナという事態がきっかけになり、人生に対する漠然とした不安を、多くの方々が感じはじめたようです。ただ、その中でも、心を落ち着ける方法があります。それは、自分の足もとを見つめ直すことです。

仕事があり生活ができているなら安心

自分の足もとを見つめ直すとは、今、自分の置かれている状況を客観的に見ることです。多少の変化はあるかもしれませんが、現状仕事があり、ご家族や友人、周囲の方が元気で、自分自身もきちんと生活ができている——そうであれば、さほど心配はいりません。このように申し上げてしまうと独善的と思われるかもしれませんが、こういう不安定な時期というのは、まず自分の足もとを固めることが大事なのです。自分自身が守られている、安心な状況であると感じられれば、漠然とした不安が募ることはありません。

自分の力が及ぶ範囲のことを優先的に考える

先行きが見えない今、自分の力が及ぶ範囲のことを優先的に考えてみましょう。仕事は？家族は？友人は？そういったことなどと自分自身との関係を、できるだけ客観的に考えてみてください。主観的に自分の都合でばかり物事を考えていると、不平不満ばかりがもたげてきますが、一歩引いて物事を見るように心がけてみましょう。何がメリットで何がデメリットなのか。どういったところに不安や不満を感じているのか。いろいろな問いかけに、少々の時間を割いてみてください。そして、現実的に今あなたが手にしているもの、しっかり守れているもの、あなたを守ってくれているものについてかみしめてみましょう。不安な気持ちに襲われた時は、より身近な環境や人々のありがたさに注目してください。お互いに支えあっているという自覚が、生きる勇気と希望になるはずです。

【映像】2022年を前向きな気持ちで迎える

写真・映像／小島晃
1956年、東京生まれ。1988年から2016年まで大手印刷会社の映像部門でプロデューサーとして数々の動画を制作。映像出版、プロモーション映像をはじめとして、博物館、美術館の展示映像などを手掛ける。現在は映像作家として独自の作品を制作。自然をモチーフとし、一瞬一瞬を切り取ったような優しく美しい映像は、観る人の気持ちを洗う。

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構成・取材・文／藤村仁美（vivace）

〈前回までの記事はこちら〉
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.1「幸せの種は自分の中にある」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.2「神社へは神様、そして自分自身にありがとうを言いに行く」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.3「考える癖をつける」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.4「思い込みを手放す」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.5「子どもは別人格であることを認識し信頼する」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.6「それぞれの価値を認め合う」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.7「前向きに自分が楽しむことにフォーカスする」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.8「人間万事塞翁が馬」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.9「自身の人生における生きがいを見つける」