親の介護でUターンするべきか迷っています。【「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.9】
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何気ない日常の中で、いつしか心に溜まってくる悩みや不安な気持ち。占い師・のぐちこうしん先生が、even-if読者から寄せられたお悩みを通じて前向きに生きるコツを教えてくれます。幸せの予感を感じさせる映像作家・小島晃さんの画像や映像とともにご覧ください。
【プロフィール】のぐちこうしん
鑑定歴35年。数々の女性誌やテレビなどで活躍しているほか、占術家からの信頼を集める占術家としても知られている。インスピレーションを中心とし、タロットカード、西洋占星術、カバラ、四柱推命、風水、姓名判断、手相などさまざまな占術に精通している。
今回のキーワード「自身の人生における生きがいを見つける」
今回のお悩み「親の介護のために地元に戻るべきでしょうか」
この年齢になると、同世代との会話の中に親の介護問題が登場するようになります。先日も知人と、兄弟はいるけれど親は独身の自分が看取ることになるだろう、時間的、体力的な余裕があるうちに実家に戻り生活の基盤を整えたいという話を聞き、ほぼ同じような状況である自分はどうしたらいいか、再び考えるようになりました。家族の中で身軽で動きやすいのは私ですが、一方で、実家に戻ってしまうとそこで自分の人生がそこで“終わって”しまうような恐怖にも似た気持ちも感じています。正直なところ、どちらの選択をしてもそれぞれの理由で後悔はすると思うのです。親に聞いても子供の世話にはならないと言うでしょうし自分が決めるしかないのは承知していますが、そろそろ近づく“いざというとき”のために、どのような道を選択すればいいのか、ヒントを得られればと思います。 (東京都・yun-ami)
のぐち先生からのお答え
後悔しない生き方をするために
人が何かを選ぶときに後悔はつきものです。覚悟をもって選択し、後悔しないで生きられる方はまれ。そのくらい前もって覚悟をすることも、後悔しない生き方をすることも難しいことなのです。この方も「後悔すると思う」とおっしゃっているように、正直に申し上げてどちらの道を選んでも後悔するでしょう。生年月日を拝見しても、あくまでも価値観としての問題ですが、自己実現や満足を後回しにして人に尽くして生きることには大きな抵抗があるようです。また、後悔とおっしゃっていますが、親元へ帰らなかった場合に感じるのは、要するに後ろめたさ。自分が薄情な人間なのではという気持ちです。いずれにしても、問題は、それをどう受け入れていくかということになります。
人生の中でどのくらい仕事・友人・趣味が大切か
また、人生が“終わってしまう”ということを、この方がどういう意味で書いているかまでは読み取れませんが、この方においては、まず『仕事』『友人』『趣味』の3つが、それぞれどのくらいご自身の人生において大切なものなのかを確認することから始めるのがいいでしょう。例えば、友人の場合、必要な縁であれば離れても切れることはありませんし、今はオンラインで交流することもできます。趣味の場合も、場所を限定するもの以外はどこにいても楽しむことができるでしょう。友人や趣味がもっとも大切だと思うのであれば、今いる場所にこだわる必要はありませんし、親元に戻り看取った後も、友人や趣味があれば自分の人生が“終わった”と感じることは少ないのではと思います。問題は仕事で、仕事の内容にそれほど愛着を感じていない場合は別ですが、仕事が人生において最重要と考え、熱意をもって取り組んでいるのであれば、それを捨てて親元に帰るという選択は難しいものになってしまうと思います。親の介護とはいえ、ご自身の人生です。何を生きがいにしていくかということを、これを機に考えてみてください。
自分が打ち込める趣味を持つ
親の介護に限らず、人生では選択を迫られる場面がたくさんあります。その際、後悔しない生き方や覚悟をもって生きるということは、実に難しくなかなかできるものではありません。だとすれば、後悔してもそれをどう受け入れていくかを考えることが前向きに生きるヒントになるでしょう。その時に指針になるのが、自分にとっての生きがいとは何かということです。前述のとおり、よりよく生きる糧となるのは、大きく『仕事』『友人』『趣味』の3つですが、特に趣味をもっているか否かは重要になってきます。自分が打ち込める趣味をもっていないのであれば、できるだけ見つけるようにすることをおすすめします。
岐路に立たされた時がチャンス
さらに、今は人生100年といわれている時代。誰しもどこかで第2の人生に切り替える必要が出てきます。even-if世代であれば、子供が巣立ち家族のあり方が変わることで、ふと自分に立ち戻り、これからどう生きればいいのかということに思い悩む方がたくさんいらっしゃいます。そうした岐路に立たされたときはチャンスと捉え、自分にとっての生きる根拠となるものを見直したり考えたりすることで、次の選択をしやすくなると思います。
【映像】大切なものに気づくために
写真・映像/小島晃
1956年、東京生まれ。1988年から2016年まで大手印刷会社の映像部門でプロデューサーとして数々の動画を制作。映像出版、プロモーション映像をはじめとして、博物館、美術館の展示映像などを手掛ける。現在は映像作家として独自の作品を制作。自然をモチーフとし、一瞬一瞬を切り取ったような優しく美しい映像は、観る人の気持ちを洗う。
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構成・取材・文/藤村仁美(vivace)
〈前回までの記事はこちら〉
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.1「幸せの種は自分の中にある」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.2「神社へは神様、そして自分自身にありがとうを言いに行く」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.3「考える癖をつける」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.4「思い込みを手放す」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.5「子どもは別人格であることを認識し信頼する」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.6「それぞれの価値を認め合う」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.7「前向きに自分が楽しむことにフォーカスする」
「幸せの予感」のぐちこうしん相談室 vol.8「人間万事塞翁が馬」