腹筋いらず!運動嫌いさんでもできる、“つまんで揺らす”ぽっこりおなか解消法
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年齢とともに、やせにくくなるからだ。特に「ぽっこり出たおなかが気になるけれど、腹筋はしんどいし、腰も痛めそう……」と諦めている人に朗報です。ハードに動かなくても、すっきりしたおなかになれる方法があるんです!その秘密は『つまぷる』。フィットネストレーナーのみっこ先生に、運動が苦手な人でも簡単にできるおなかやせメソッドを教えてもらいました。
みっこ
フィットネストレーナー。スポーツクラブ、腰痛治療院整体師を経て独立。『40代からの動ける体学校』では、オンラインでレッスンを開講。YouTube『40代からの動ける体チャンネル』では、運動が苦手でもできる簡単エクササイズを多数紹介。著書に『1日ひとつやるだけで、-9センチも夢じゃない! 40代からのお腹やせ』(KADOKAWA)など。
みっこさんの公式LINEでは、1分でできる『ハッピーストレッチ』を配信中。ストレッチをして、ラジオ体操のようにスタンプを貯めて楽しめます。
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腹筋は逆効果?even-if世代がぽっこりおなかを解消するには?
おなかやせと聞いて、すぐに思い浮かぶのが腹筋運動。みっこ先生によると、even-if世代は、腹筋運動を頑張る前に、まずやることがあるのだとか。
「皆さん、おなかを引っ込めたいと腹筋運動やウォーキングを頑張っていませんか?それ、実は逆効果なんです!
そもそも、50〜60代のぽっこりおなかの大きな原因は、生活の中でからだを大きく動かさなくなってしまっていること。だいたい皆さん、おなかまわりの筋肉が固まっていて、肋骨と骨盤の間が縮んだ状態のまま生活してしまっています。筋肉を動かさないところには脂肪がつきやすく、結果、胃や下腹もぽっこりしてしまうのです。
おなかの筋肉がうまく動かせない状態でウォーキングなどの運動をしても、脂肪は全然燃焼されていません。しかも腹筋運動は、おなかをもっと縮めてしまうので、筋肉はついても細くならないんです」
そこで、簡単にすっきりしたおなかへ導いてくれるのが、みっこ先生の『つまぷる』。おなかをつまんで揺らすだけで、ウエストが出現!
「筋肉にくっついた筋膜を剥がして、みぞおちが伸びやすくなることで、まず、楽にまっすぐ立てるようになります。正しい姿勢になると、筋肉をしっかり使えるようになるので、そこまでいけば日常の動きだけでおなかが気にならなくなりますよ」
“つまんで揺らす”だけでこんなに効果が!
「この画像は、対面のレッスンに参加した生徒さん自身が60分間『つまぷる』を行った前後の写真です。前に出ていたおなかがスッと平らになっているのが一目瞭然ですよね!下腹もパンツの上にのっていたおなかも、スッキリと引き上がっています。
さらに注目はお尻!実はこの時、お尻自体には手を触れていないんです。それなのに、キュッと引き締まった小尻に大変身。みぞおちが伸びて姿勢がよくなると、お尻も引き上がります。
このようにコツさえつかめば、初めてでもしっかり効果が現れるのが『つまぷる』のいいところなんです」
ほかの生徒さんも、「初挑戦でおなかの筋がみえました」「次の日パンツをはいたら、ウエストがぶかぶかでした」という方も!
ここまで読んで「簡単そう!私もやってみたい!」と思った人も多いのでは?それでは、いよいよ『つまぷる』にチャレンジしてみましょう。
腹筋いらずの『つまぷる』で簡単おなかやせ
『つまぷる』の基本は2つ。この基本動作さえ覚えれば大丈夫です。コツをつかめば、仕事中やトイレに行った時などに簡単にできるので、習得あるのみ!
基本の『つまぷる』1:つまんで揺らす
基本の『つまぷる』1と2ともに、できるだけ鏡の前で行いましょう。立ったままでも座ったままでも、やりやすい方でOK。
①みぞおちとおへそを近づけるようにからだを丸めます。
②おなかの肉を寄せて、両手で軽くつまみます。
この時、脂肪と筋肉の間にある筋膜のあたりをつかみます。おなかに力を入れて手で押してみて硬いところが筋肉で、その手前にある脂肪との境目が筋膜です。脂肪を多めに集め、筋肉が引っ張られている感覚があれば正解。
③脂肪と筋肉を剥がすイメージで、つまんだ部分をぷるぷると上下に揺らします。
④おなかの固まっていると感じる部分を、場所を変えて繰り返します。1カ所につき、約3回ずつ行います。
ポイント
おなかの肉をつかむ時、手には力を入れすぎず、“大福を持ったときにあんこが出ないくらいのやさしさ”で持つようにします。
基本の『つまぷる』2:つまんで伸ばす
①基本1と同様に、みぞおちとおへそを近づけるようにからだを丸めます。
②おなかの肉を寄せて、両手で軽くつまみます。
③胸を上に上げるイメージでからだを反らし、つまんだ部分がなくなるまでおなかを伸ばします。手を上にずらしながらおなかを伸ばすか、手を下にずらしながらおなかを伸ばすようにします。
この時、雪かきするイメージで手を動かし、筋肉と脂肪の間をほぐします。
ポイント
・つまんだ肉がなくなるまで、しっかりからだを反らせておなかを伸ばしきります。からだがまっすぐのまま後ろに傾いたり、首だけ上がっているのはNG。上半身が胸から反れているか、確認しながら行いましょう。
・自分のおなかからはつい目をそらしたくなるものですが、できるだけ鏡を見てみぞおちが伸びているのをチェックしましょう。鏡を見ながら行うことで、からだの変化もわかりやすく、モチベーションアップにもつながります。
さらに、みぞおちだけでなく、横腹などの気になる部分にも『つまぷる』をすることで、より動きやすくスッキリしたからだに!
『つまぷる』を成功させるためのQ&A
せっかく挑戦するなら、早く効果を感じたいもの。そこでおなかやせを上手にこなすため、さらなるコツを聞いてみました!
Q おなかの肉が多すぎてつまめないのですが……。
A おなかをつまめない場合は、指先でみぞおちの筋膜をずらすように押して動かし、緩めてみて。それも大変な人は、慣れるまでは仰向けで寝た状態でやってもOK!最初は難しくても、筋膜が緩んでくるとつまめるようになってきます。
Q つまんだところの肌が赤くなってくるのですが大丈夫ですか?
A その時赤くなっても消えるなら大丈夫です。肌が弱い人は強くやり過ぎるとアザになったりする可能性もあるので、やさしくつまんでください。
Q ぽっこりおなかが平らになったのですが、出ていた部分の肉はどうなったのでしょうか?
A 『つまぷる』でおなか全体を伸ばすことで、おなかの形がだんだん変わっていきます。つまり、ぽっこりしていた部分がならされることで平らなっているんです。さらに、『つまぷる』を続けておなかが動きやすくなることで、脂肪も減ってきますよ。
Q 仕事中などにもしたいのですが、服の上からやってもいいですか?
A もちろん!服の上からでもOKです。
Q 背中側の横腹や肩甲骨のあたりもやりたいのですが、手が届かず筋膜もうまくつかめません。
A 肩まわりが柔らかくなると、背中に手の届く範囲が広くなります。まずは肩まわりを『つまぷる』でほぐしましょう。
Q 横腹など、縦につまむ方がやりやすいのですが、それでも大丈夫ですか?
A 最初は縦でもいいですが、横につまんだ方が効果は高いので、少しずつ横につまめるようにしましょう。
Q 1日のうち、いつやるのが効果的ですか?
A 一番おすすめなのは朝。寝ているとからだが固まっていることが多いので、朝から『つまぷる』をしてみぞおちを伸ばしておくと、1日中いい姿勢で過ごしやすくなります。また、正しくできているか鏡でチェックしやすい、お風呂上がりもおすすめです。
イラスト/RYUKO 構成・文/河合華子(vivace)