【連載コラム】フィッシュバーン流“養生生活”のすすめ〈養生茶屋日記 vol.2 卯月〉『良い気』を取り込んで、春の揺らぎを乗り切ろう
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心とからだに必要な“養生”の大切さやコツを教えていただく連載コラム。第2回目は、季節の変わり目に起こりがちな揺らぎに対するフィッシュバーン真也子さん流の対策をお教えします。日常の中で簡単にできることをたくさんご紹介しますので、ご自身のライフスタイルに合うものからぜひトライしてみてください。
こんにちは、フィッシュバーンです。
桜が咲き、なんとなくワクワク感のある季節になりました。命の芽吹きが感じられるこの時期、さまざまな生物が冬の眠りから覚め、外への活動が始まります。
でも……この時期って、実は一年のうちで最も心とからだが揺らぎやすい季節でもあるのです。
寒暖差が大きい、新生活の始まりなど、心もからだもストレスで緊張状態になりやすく、交感神経の働きが優位になってしまいます。結果、自律神経が乱れ、体に不調が出るという流れが多いんですね。アレルギー、頭痛、倦怠感、便秘、胃もたれなどなど。
私自身、以前は春になるとお医者様に通う頻度や薬の量が増えていました。最近は、日々養生茶を飲んだり、生活習慣をコントロールしているせいか、春特有の揺らぎが減りました。
今回は、そんな春の揺らぎ養生へのフィッシュバーン流対策をお伝えします。
家の中に『良い気』を取り込む
春の揺らぎは、心とからだのバランスが取れていない不調が多いもの。心とからだ、両方の養生には『良い気』を家の中に取り込んで、家そのものを、しっかりと交感神経が休まり、副交感神経が優位になるような養生空間にすることが必要だと思います。
家に『良い気』を取り込む方法はいろいろありますが、ここでは、私が実践している中で簡単なものをいくつか挙げてみます。
東から昇ってくる朝一番の日差しを取り込む
東は、一日の最も新鮮な空気。風水でも東方位は運気を上げ、希望が湧くとされています。東に窓がある方は、必ず窓を開けて朝一番の空気を入れましょう。家の中に清らかな気が流れます。これはとっても簡単ですね。
家の中に空気の流れをつくる
東に窓がないおうちや北向きのおうちなどの方も、できることはあります。玄関や窓から入った空気が通り抜けできるよう、2方面の窓を開けるようにしましょう。
メインの大きな窓と明かり取りの小窓など、開ける時は最低2方面開けてください。空気の流れがあれば、家の中の気が澱みません。これは湿気対策にも有効で、おうちの養生にもつながります。
『良い気』はきれいな空間がお好き
さて。窓を開けた後にもう一つ大切なこと、それはお掃除です。汚い家には『良い気』は宿りません。隅まできちんと掃除することが大切です。
ロボット掃除機にお願いしている方もいらっしゃるでしょうし、コロコロと掃除機を使っている方もいるかもしれません。方法はなんでもいいのですが、大切なことは隅まで掃除をすることです。隅の汚れは、放っておくと吹きだまりとなり、その埃だまりがカビやアレルギーの原因になります。
お部屋にお花やグリーンを飾ったりするのもすてきなことですが、それ以前にまずはお掃除が大事。汚れは穢れ。汚れに背を向けないで頑張ることで『良い気』が宿ります。
部屋の隅をきちんと掃除する
部屋の隅といっても、隅は角の部分だけではありません。窓の桟、カーテンレール、家具の下といった部分は見過ごしがちですが、これらもある意味、部屋の隅。身近にある道具でサクッと掃除してください。
私の場合、綿棒や使い古しの歯ブラシ、古いタオルなど、お掃除七つ道具をバスケットに入れ、お掃除がさっとできるようにしています。お部屋のインテリアになってくれるようなかわいいバスケットに入れておくと、しまい込まずにすみます。
掃除道具は軽量で小型なもの、おしゃれなものを選ぶ
私は掃除好きなのですが、そんな私でも面倒だなと思う時は多々あります。掃除って疲れますから。
面倒だなと思わないよう、掃除機は軽量で小型のものを選んでいます。大きな掃除機だと、出すだけで「よいしょっ」となってしまい、面倒くささが増すんですね。その点、サクッと片手でできる小型掃除機だとこまめな掃除が苦になりません。そのほかの道具は、デザインがすてきとか、そのまま置いておいても絵になるような楽しい道具を選んでいます。
と、今回は、私が日々実践している『良い気』を家の中に取り込む方法を挙げてみました。
どれも基本的なことなのですが、毎日続けることは意外に簡単ではないもの。でも、続けていると、だんだんと『良い気』が家の中に流れるようになり、自分の気も高まっていきます。気が高まると、いつも元気でいられます。
ぜひ皆さんも、おうちを『良い気』が流れる心地いい空間にし、心とからだの養生につなげてくださいね。
フィッシュバーン真也子
養生空間研究家、ハーバルプラクティショナー。 空間とお茶で心身の養生を目指す『だんで茶屋』店主。
出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして長らく活動。 現在は、ハーブの専門家、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、『養生茶カフェ だんで茶屋』https://dandechaya.com/ を経営。その他、不動産賃貸業などを営む。
外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな過去を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住し、住まいや暮らしを自分流にカスタマイズをしながら、心身の養生を追求するライフスタイルを提案している。54歳で大学に再入学し、現在、建築と住空間を勉強中。
〈著書〉
* 食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)
* 住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)
〈住まいのコラム〉
https://ieny.jp/post/1275
構成・写真・文/フィッシュバーン真也子
【バックナンバー】これまでの記事はこちら
〈養生茶屋日記 vol.1 弥生〉自分なりの『養生』を見つけよう