私を彩るアートのある生活、始めました!vol.2【素敵な飾り方編】
Posted on.
自宅時間が増えた今、部屋にアートを取り入れ、日々の暮らしに彩りを添える方が増えています。お気に入りのアートを手に入れても、部屋にどう飾れば良いのかわからないというのは、アート初心者に多いお悩み。今回は、インテリアのプロ・Francfranc青山店スタッフ熊谷さんにアートをより素敵に飾る方法を教えてもらいました。
1.アートを飾る場所を決めましょう
絵の形と壁の“余白”で決めるとうまくいく!
お気に入りの絵はじっくり楽しみたいという方も多いはず。過ごす時間が多いリビングや寝室は絵を飾る絶好の場所です。ソファやベッド背面の壁はスペースが大きく空く場合が多いので、圧迫感なく絵を飾れます。日本の住宅は天井高が低めなので、絵のサイズは大きくても余白部分1/3程度だとバランスも取りやすいです。
「このような場所は、壁が横長に空いていることが多く、余白に合わせて横位置の絵が特にマッチしますよ」(熊谷さん)
「同様に縦位置の絵の場合は縦長の余白と相性がいいです。窓の横の壁のスペースを活用しても合うと思います」(熊谷さん)
もし部屋に縦長での適した壁がない場合、手軽に使用できるシールタイプの壁紙などを活用するのもおすすめ。アクセントウォールで縦のリズムを加えてみてもいいですね。
また、大きい絵や、壁に設置することが不安な方は、直に床へ置いてしまうという手も。寝室など目線を低くして過ごす場所で取り入れるのがコツです。
「直置きに抵抗のある方は、テレビボードなどの上に飾っても素敵ですよ」(熊谷さん)
意外とココもおすすめ!
「トイレは小さな空間であり、ごちゃついていないので、まとまりを意識せずとも絵が映えます。小さな絵も印象的に飾れるはず」(熊谷さん)
そのほか玄関や廊下などのスペースも、干渉する家具が少なく絵を飾りやすい場所とのこと。
2.アートを設置してみましょう
飾る高さ
目線の高さに絵を置くことが好ましいです。床から140cmくらいの高さが目線と同じくらいなので、基本はこれを意識するといいでしょう。美術館などでもこの高さで設置されることが多いです。
家具と合わせる場合、絵を家具と天井の余白の中心に設置するとグッと引き立ちます。
飾る位置
1点の作品を飾る
家具と天井の余白に飾る場合、基準となる家具と絵の中心線を揃えるとまとまりが生まれます。
2点の作品を飾る
①平行に
作品を2つ並べたい場合、絵の下辺を基準として揃えるように並べると大きさの異なる絵もすっきりと飾れます。
②リズムをつけて
またリズムをつけて飾りたい場合は、まず大きい絵を上に配置し、その中心線より少し下に小さいアートを設置しましょう。そうすると圧迫感なく双方の絵が引き立ちます。
3点の作品を飾る
3点の絵を飾る場合は、まず一番大きな絵を真ん中に設置します。この中心線を基準に、残り2つの絵を並べましょう。
「色味がバラバラな絵を複数飾る場合、同じ額縁を使用するか、額縁の色を揃えると調和する場合もありますよ」(熊谷さん)
設置のポイント
せっかくの絵も、傾いていると魅力が半減。絵を水平に飾るために、2点留めがおすすめ。ピクチャーレールのあるお宅はそちらで活用できます。壁に穴を開けられないお宅でも、壁美人などの穴が目立ちにくい仕様の壁掛けフックを2点活用すれば、しっかりと絵が固定できます。
「軽いキャンバスアートであれば、100円均一などで販売している両面テープタイプの壁掛けフックでも固定可能です」(熊谷さん)
また、絵を傾かせずに壁と平行に飾りたい場合、市販のゴムなどを挟んで傾きを調整しましょう。
3.アートと部屋を調和させましょう
やっと絵を設置しても絵だけ浮いてしまう……。そんな時は、絵で使用されている色と同じ色味の小物をプラスしてみましょう。
「絵に合わせて模様替えするのもおすすめ。大きな家具を購入せずとも、クッションカバーやベッドのファブリック、ランチョンマットやカーテンタッセルを取り入れるだけでも、絵のある空間が見違えるはず」(熊谷さん)
最後に、応用編のプロ御用達テクニックを。それは、照明を活用すること。絵に光が当たるように配置すれば、お気に入りの絵を特別感たっぷりに演出できます。
インテリアのプロが実践するテクニック、いかがでしたでしょうか? 飾るのが難しそうだと思っていたアートも、素敵に取り入れられるような気がしてきましたね。お手持ちのアートがある方は、新しい飾り方に挑戦してみるのもいいでしょう。次回のアート連載もお楽しみに!
話を伺ったのは…
Francfranc 青山店・熊谷さん
家具、インテリア雑貨を通して多彩なデザインと自由なスタイリングで心地よい毎日を提案するインテリアショップ。インテリアコーディネーターの資格を持ったスタッフも多数在籍し、お部屋づくりの相談にも乗ってくれます。
構成・文/日高沙織(vivace)
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。
※クレジットの記載のないものは2021年8月時点では完売している商品です。