私を彩るアートのある生活、始めました!vol.1【体験談編】 - even-if

私を彩るアートのある生活、始めました!vol.1【体験談編】

Posted on.

コロナで変わった自宅時間の過ごし方。最近は、花を愛でる感覚で部屋にアートを飾るという人も増えているようです。今やアートを家に飾るのは、元々美術好きやお金持ちの人だけではありません! 今回は、アートのある生活を始めた“アート初心者”の方がどうして購入したのか? アートを飾って何が変わったかなど、本音をインタビューさせていただきました。

【CASE.1】
出逢った瞬間にひとめぼれ。
日々“縁”を感じさせてくれる、世界に1つだけの作品

●T.Hさん(東京在住/会社員)

実用性しか興味がなかった私が若手アーティストの作品に恋!

最初は、天王洲アイルの『WHAT CAFE』に出かけたのがきっかけです。そこは、飲食を楽しみながらアート作品を鑑賞・購入できる施設で、ランチをした時に目に留まったのが、品川はるなさんの作品でした。ただ、その時は絵を購入する予定も願望もなく、あの作品が好きかも……ぐらい。元々美術館に出かけることもなく、コロナ以前の自宅は寝るだけの場所だったので家にアートを飾ること自体考えたことがなかったんです。でも不思議とその作品を思い浮かべる日々が続き、家で過ごす時間が増えたことで自宅に配置したイメージも具体的に湧いたので、検討を重ねた末に購入を決断。迎え入れた時は、よくぞ我が家に来てくれましたと感激しましたね。

『Peel off the paint “No. 124” 』品川はるな 

今では花を飾るようにアートを楽しんでいます

その後も、同じくWHAT CAFEにて、Yuta Okudaさんの作品に出合いました。この時は約30人の若手アーティストの作品が並ぶ中で一目見て惹かれ、さらに以前に気になったアーティストの作品だと気づいたことですぐに心が決まって2点も購入してしまいました。我が家は植物を置いていないので、花を飾るようにこのアートを楽しんでいます。飾る場所も固定せず、気分で移動させています。どちらの作品も見る度に発見があるんです。ふたつとして存在しない作品が、他のどこでもなく、わが家に来ていることに縁を感じます。また、心を整えたり、エネルギーを感じたり、楽しむ気持ち……絵に暮らしをサポートしてもらっていると思います。

『Abstract Single Flower』Yuta Okuda

●G.Kさん(福岡在住/公務員)

ふらっと立ち寄ったカフェで一目惚れした一枚!

よく行くカフェにコーヒーを飲みに行ったらアート展示が行われており、在廊していた作者と話す中で原画を購入できると知りました。帰宅しても絵のことが忘れられず、家族に相談すると悪い反応ではなかったので、その日のうちに購入しちゃいました。いわゆる一目惚れだったんだと思います(笑)。でもそんな気持ちは初めてでした。お気に入りの絵は、それまで何もなかった玄関とリビングを繋ぐシンプルな壁に飾っています。世界にひとつしかない特別感、デニムや革製品のように、絵が暮らしの中で徐々に褪色していく様子も愛おしいんです。

アサノマイコ作 

【CASE.2】
ポジティブなパワーで満たされる! 
憧れアーティストの作品がある暮らし

●K.Hさん(東京在住/会社役員)

ポスターでアートパネルをDIY。念願の作品が毎日エナジーを運ぶ

オークションで『赤い風船と少女』が落札後にシュレッダーされたニュースに衝撃を受け、強く惹かれてしまいました。ステイホームで暇を持て余していた時に家にのりつきパネルがあるのに気づき、これにポスターを貼れば安価に作品を飾れるかも! とひらめいたんです。制作したパネルは寝室に。インテリアに赤をポイントで使いたいと思っていたので、この作品はぴったりです。憂鬱な朝も、起き抜け一番に憧れの作品が目に入るとやる気がみなぎりますね。日々パワーをもらっています。
 

『赤い風船の少女』バンクシー作

●M.Yさん(東京在住/フリーランス)

憧れアートをセールで購入。大好きな世界観に包まれて気分は最高

ドラマ・SEX AND THE CITYを観て以来憧れていた、ファッションブランドをモチーフにしたキャンバスアート。表参道の『ギャラリー&Collection』に並んでいたのは以前からチェックしていました。たまに足を運んでいたのですが、なかなか手がでず……諦めていたのです。
コロナ禍で気分を変えたくて部屋の模様替えをしたいと思っていた時に、お店のオンラインストアでセールになっていて、背中を押されていると感じ即買いしました。普段はモノトーンしか選ばないのに、なぜかこのピンクに惹かれたんです。コロナ禍で気分を上げたかったんでしょうね。結果、部屋が明るくなりましたし、憧れていた世界観が毎日感じられて大満足! 今はソファの上に飾っているのですが、オンラインミーティングの背景を彩るのにも一役買っています。友人から顔の表情まで明るく見えるよと褒められたり、アートの力ってすごいですね。

シェーン・ボーデン作 

感性を刺激するアート、癒やしをくれるアート、憧れのアート……日々を彩るアートのある生活って、すてきですね。出会った時の感激やインスピレーションもさておき、悩む過程も楽しみのひとつなのだそうです。次回は、アート初心者に多いお悩み“アートの飾り方”について解説します。

【T.Hさんが購入したアートギャラリー】
◾️WHAT CAFE
東京・天王洲のアートギャラリーカフェ。新進アーティストによる現代アート作品を常時数十点展示。カフェスペースではバリスタが淹れるコーヒーをはじめ、特製ハーブティーなどを提供。詳細は公式サイトにてチェック!

構成・文/日高沙織(vivace)
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。