暮らしが明るく華やぐ。日常に取り入れたい『フラワーセラピー』
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明るく華やかな空間にしてくれる花は、心を癒やしてくれる身近な存在。季節の花を部屋に飾るだけでなく「フラワーセラピー」と呼ばれる五感を使った方法で接すると、心身のストレスや悩みを和らげる効果があるといわれています。毎日の生活を豊かにして、人生をプラスの方向に導いてくれる……そんなフラワーセラピの効果をご紹介します。
フラワーセラピーとは?
フラワーセラピーとは、心とからだのバランスを整える芸術療法・心理療法として昔から取り入れられているセラピーのひとつです。季節の花やハーブといった植物と接することで五感を刺激し、私たちのからだにさまざまなメリットが生まれます。
(1) 心と生活が豊かになる
日常の中に花が開く……たったこれだけで生活空間の雰囲気が変わり、心が穏やかになります。また、心惹かれる花から深層心理を探ることで自分自身を見つめ直したり、色や形・香りの組み合わせから前向きな気持ちになれる相乗効果も期待できます。
(2) 仕事の効率アップ
フラワーセラピーの視点から花の種類や色を選ぶことで、思考力や集中力、判断力を高め、クリエイティブな発想を引き出すきっかけになることも。仕事でありがちな不安や焦り、プレッシャーといったストレスを和らげ、気分を落ち着かせてリラックスした状態で作業効率の向上を目指すことができます。
(3) コミュニケーションの手助けになる
お見舞いに花を贈る習慣は昔からありますが、病気やけがをしたときに花を見て触れることで不安が和らぎます。最近では介護の場でも、介護をする側・される側の両方に心理作用が働き、円滑な人間関係を保つコミュニケーションのサポートにもフラワーセラピーが役立つといわれています。
フラワーセラピーの効果
フラワーセラピーの効果には、視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚の五感に影響を与えるとされています。具体的にどのような影響を与えるのか、フラワーセラピーに期待できる効果をまとめてみました。
花の色による「視覚」
人口ではない自然の色は、より心に響くもの。決断力や行動力を与えてくれる赤や、興奮を抑え冷静沈着になれる青など、目から入る色情報から交感神経と副交感神経を刺激し、カラーセラピー効果が期待できます。
花の香りによる「嗅覚」
鼻からすーっと入る花の香りは、感情と記憶につながる脳の部位を刺激するといわれています。バラやラベンダーならイライラ対策に、リフレッシュしたいときはヒノキやペパーミントなど、花の種類によってさまざまなアロマ効果が期待できます。
花の触り心地による「触覚」
近年ガーデニングブームが幅広い層に広がっていますが、花に触れて育てるのは、まさに触覚を使ったフラワーセラピー。自分の手で直接花に触れることで心が癒され、リラックスできます。
花の味による「味覚」
身近なところでハーブティーが知られていますが、最近では色が変わる「バタフライピー」のハーブティーや、いつもの料理がおしゃれになると話題の食べられる花「エディブルフラワー」は、栄養価が高く美容と健康にいいことが注目されています。
花の音による「聴覚」
外からの心地よい風に植物が揺れる自然の音は「1/fゆらぎ」と呼ばれる人間のからだと同じ生体リズム。からだの緊張をほぐし、ストレスを緩和させるセロトニンが分泌され、ヒーリング効果が働くとされています。
フラワーセラピーの使い方
誰でも簡単にくらしの中に取り入れることができるフラワーセラピー は、心を癒やし生活を豊かにできるもの。日常のこんなシーンで取り入れてみてはいかがでしょうか。
明るい気分にしてくれる
ブーケやフラワーアレンジ、ガーデニングなど毎日のくらしに花を添えることで、明るくポジティブな気分に。自分が興味を持ったところから始めてみてください。
ちょっと落ち込んだときに
花は、時として科学では証明できない無限の癒し効果を発揮してくれます。大切な人とケンカしてしまった、ちょっとイヤなことがあった……心にストレスを感じたときは、花の力に頼ってみましょう。
花育・ボランティア活動に挑戦
フラワーセラピーの知識があれば、自分だけでなく周りの人も幸せにできます。ボランティアや地域活動に花の力を取り入れることを近年『花育』と呼び、注目を集めています。こうした花育活動を通じていろいろな人と出会い、花に触れ、個性や感性を尊重した新しい学びにつながることが期待されています。
まとめ
誰でも簡単にできるフラワーセラピー。気分を変えたいとき、自分の心理を分析したいとき、新しいことを始めたいとき……美しい花を眺めるだけではない心身への効果を体感しながら、自分の世界を広げてみてはいかがでしょうか。
構成・文/izumi