“あったか色”で癒やし効果アップ!見て触れて気分が上がるフラワーアレンジメント - even-if

“あったか色”で癒やし効果アップ!見て触れて気分が上がるフラワーアレンジメント

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飾るだけで心が和む花は、見ているだけであたたかな気持ちになります。まだ寒さが続く時期ですが、“あったか色”の花で家の中だけでもる明るく楽しい雰囲気にしてみませんか。すぐに実践でき、インテリアにも役立つフラワーアレンジの方法を2パターンご紹介します。

あたたかい色は気分を上げて楽しい気持ちに

私たちは、日々さまざまな色から心理的な影響を受けているといわれています。例えば赤やオレンジ、ピンクといった視覚的にあたたかい色は、気分の高揚や食欲をそそるとされる色。スーパーのチラシや食品のパッケージなどに赤や黄色がよく使われているのも、こうした色の効果が利用されています。そうした暖色は、フラワーアレンジの世界でも同じ。花が持つ癒やし効果にあたたかい色を掛け合わせることで、自然に気分を上げて楽しい気持ちに導いてくれます。

アレンジその1:窓や壁ぎわに置きたい『インテリアフラワー』

まずは、女性らしい華やかな気分を盛り上げてくれる花の飾り方からチェック。壁や出窓など目につきやすい場所に花を飾って気分を上げたいという方には『インテリアフラワー』がおすすめです。花に触れながら、からだの緊張をゆっくりほぐしていきましょう。

【使用する花】
メインの花:バラ1本、カーネーション2本
サブの花:スイートピー3本、マトリカリア2本
グリーン(葉もの):ルスカス2本、ブプレリウム1本

インテリアフラワーで使用するメインの花は、鮮やかなピンクのバラ1本と淡いベージュピンクのカーネーション2本。自然と目を引くメインの花は、3本や5本など『奇数』で揃えるとバランスよくまとまります。この3本は、7割くらいの正三角形を目指すようなイメージで花瓶に挿していくのがポイント。3本の花がほぼ同じ方向を向いていることを意識しながら挿していきます。花瓶と花のバランスがしっくりこない場合は、花の高さを調節してみましょう。花瓶の1.5倍くらいのところに花がくるように茎部分を少しずつカットしていくと、失敗が少ないのでおすすめです。

サブの花は、2〜4月が旬となるラベンダー色のスイートピー3本と、白と黄の小花がかわいらしいマトリカリア2本をセレクト。ふんわり系や他の花となじみやすい小花をサブの花として選ぶと、メインの花を引き立てる効果が期待できます。マトリカリアは1本をメイン花の間から顔を出すようなイメージで高めの位置に、もう1本をメインの花の下から覗くように低めの位置で挿していきます。高低差をつけて挿し花と花のスペースを埋めていきましょう。

スイートピー3本は、メインの花の後ろに1本ずつ交差するように挿します。花が外側に向くようにして1カ所にまとめると、ふんわりやさしい雰囲気が出て見た目も美しくまとまります。メインの花のボリュームによってサブの花の本数も変わるため、メインの花を増やす場合はサブの花もそれに合わせて調節してください。

最後はグリーン(葉もの)。花持ちがいいルスカス2本と明るく軽やかなブプレリウム1本で仕上げます。ブプレリウムは1本の茎から複数の枝に分かれているので、3本にカットしてから使用します。

一枚の葉に存在感があるルスカス2本は、葉の向きをメインの花と逆方向にして(上記写真の左側にあるグリーンの葉)、葉の向きを揃えながらクロスするように挿してください。メイン花と反対方向を向くことで全体にほどよいボリュームが出せます。3本にカットしたブプレリウムは、余白を埋めるように差し込みます。右側のメイン花から左側の葉ものに向かって上昇していくようなシルエットを目指すと花全体が生き生きと見えるので、ぜひ意識してみてください。下に花や葉がかたまって重く見える時は、下葉を取って花のシルエットを見せてあげましょう。

アレンジその2:360度どこから見てもすてきな『テーブルフラワー』

リビングのテーブルに置く花なら、360度どこから見ても見栄えがいいフラワーアレンジがおすすめ。鮮やかな色よりほんのり淡いオレンジでまとめると、目立ちすぎず家のインテリアともなじみます。

【使用する花】
メインの花:バラ1本、マム(洋菊)1本、アルストロメリア1本
サブの花:スイートピー3本、マトリカリア2本
グリーン(葉もの):ルスカス1本

こちらもメインの花を挿していくところからスタート。やわらかなオレンジ色が印象的な八重咲きの大輪バラ1本を花瓶に挿します。サイズにゆとりのある花瓶に細リボンを巻きつけておくと、正面の位置が分かるのでおすすめです。

続いて、アプリコットオレンジのアルストロメリア1本を2本にカットしてバラの後方に挿します。ユリのような見た目がかわいいアルストロメリアは、花粉を取ることで花持ちがよくなりテーブル上も汚しません。

花も葉も存在感が強いマムは、葉を取りさることで丸いフォルムの花が際立ちます。花瓶との高さが合わない時は、ハサミでなく手でマムの茎を折りましょう。自分の手を使うことで直に花を感じられるフィーリング効果も期待できます。バラより少し低めに配置し、メインの花3種を挿し終えた状態がこちらです。

サブの花は、ホワイト系のスイートピー3本。ほかの花に当たらないよう、空いているスペースにそれぞれ別の方向に向けて挿し入れていきます。

葉もののルスカス1本は、真ん中より後方に、後ろに傾けるイメージで挿します。最後にもうひとつのサブの花、マトリカリア2本を空いている空間に埋めるように挿し込みましょう。サブの花2種で高低差をつけると全体のシルエットに緩急がプラスされ、バランスよく見えます。

こちらが後ろ側から見た眺め。メイン花3種それぞれの個性があるので、見る位置によって雰囲気が変わります。どの角度から見てもすてきに見えるのが、テーブルフラワーにおすすめな理由です。

プラスアルファのテクニック:花瓶やフラワーベースもプチリメイク

家にあるフラワーベースやガラス瓶で、おしゃれなプチリメイクを楽しむのもおすすめ。麻紐をガラス瓶に巻き付けてグルーガンで貼りつける、コットンラフィアのリボンを巻く、細幅のマスキングテープを巻きつけるなど手軽にリメイクできます。どれも100円ショップや文房具屋で手に入りますので、ぜひ試してみてください。

オレンジやピンクなど、ほっこりカラーを取り入れたフラワーアレンジは、家の中を明るくしてくれるだけでなく、心まであたためてくれます。ぜひ、この機会に花を飾ってみてはいかがでしょうか。

今回ご協力してくれたのは……
ONE LOCALのフローリスト菅原さん。花の魅力を通じて、土地・人・素材のストーリーを伝える出張フラワーショップを開催しています。
ONE LOCAL:http://www.instagram.com/one_local/

構成・文/izumi