お気に入りの花が長持ち!フローリストに聞いたプロのお手入れ方法
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きれいな花を部屋に飾ると、それだけで気分が明るくなるもの。そんなすてきな切り花を1日でも長く美しい状態にキープできると、それだけでうれしいですよね。そこで、花のスペシャリストに、お気に入りの花を長持ちさせるコツを伺いました。
長持ちのコツ1「20〜25℃の涼しい場所」
花の種類にもよりますが、花が長持ちする適温は一般的に20〜25℃といわれています。室内で花を飾る場合は、エアコンや扇風機などの影響を受けないところがベスト。風が当たると花びらや茎が乾燥したり傷む原因になります。夏場は冷房、冬場は暖房の風が当たらない場所に置いてあげましょう。
長持ちのコツ2「毎日、水を替えて切る」
目覚めの一杯に水を飲むのがいいといわれるように、花もライフスタイルに合わせて朝一に水を替えると長持ちしやすくなります。ガーベラなど水分が吸収されにくい硬めの茎は水を多めに、吸収がいい柔らかい茎は水を少なめにあげるのがポイントです。
茎にある道管が水に浸かったままだとふやけて水の通りが悪くなるので、茎の先端をカットしてあげるのも長持ちさせるコツ。なるべく茎が空気に触れないよう気をつけながら、水の中で先っぽ1cmをカットして水を循環させてあげましょう。道管を切る際は、断面がきれいにカットできるフラワーナイフがおすすめです。文房具用のハサミは道管を潰してしまう可能性があるので、注意してください。
長持ちのコツ3「水に浸かる葉は落とす」
水を入れた花瓶に花を刺した際にチェックしてもらいたいのが、水に浸かる部分の葉を落とすこと。葉が水に浸かるとバクテリアが発生して水が濁り、せっかくの花がクタッと枯れてしまいます。不要な葉を落とす、このひと手間も花を長持ちさせる大事なテクニックです。
長持ちのコツ4「花を買うのは月・水・金」
フレッシュな花を購入したいと思ったら、花を仕入れるタイミングを計るのがおすすめです。基本は関東を中心に月・水・金曜に花を仕入れるフラワーショップが多いそうですが、火・木・日曜に切り花を販売する卸業者もあるのだとか。切り花のようなフレッシュな花を買うなら、週末より月・水・金をひとつの目安にしてみてください。仕入れのタイミングを教えてくれるお店もあるので、ぜひ聞いてみましょう。
花がぐったりしていたら?
花は枯れていないのに、ちょっとぐったりしている——この状態から考えられるのは、花がうまく水を吸収できていない可能性があるということ。この場合は、花を上向きにして新聞紙でくるくる巻き、茎を1cmほどカットすればOK。きれいに洗った花瓶に水を入れ、新聞紙を巻いた花を刺して風通しのいい場所に1〜2時間くらい置いてあげましょう。花が水を吸収して元気になります。
今回ご紹介したお手入れは、誰でも簡単に取り入れられる方法です。お気に入りの花と一緒に、ゆったり穏やかでていねいな暮らしを感じてくださいね。
今回協力してくれたのは、東京・経堂にあるフラワーショップ『Loop』。センスのよいフラワーアレンジやウェディングブーケがオーダーできます。
構成・文/izumi